明日は「世界禁煙デー」とな
すっかり忘れていたが、明日は世界禁煙デー。ま、忘れていても無問題。
タバコを吸ったときの「いい感じ」もしっかり覚えているのだが、要らなくなったので、うれしいものだ。「禁煙セラピー」という本でやめた人はたいていこんな感じだ。ワシは20年間1日平均1箱以上吸っていたし、近年は2箱くらい吸ってたかもね。社内一のヘビースモーカー。むしろヘビーなほうがスパッとやめられるらしいが、おそらくヘビースモーカーは潜在的に健康不安を抱いているからだろう。「禁煙セラピー」はうまくそこを突いているように思うな。ただ、口では何と言おうが、「実はタバコは体に悪い」と感じている人で、かつ、「実は健康になりたい」と思っている人でなければ効果はないと思う。まぁ、大人ならほとんどそう思ってるだろうからな。みんな強がってるけどね。
よく「タバコをやめるとご飯がおいしくなるのでつい食べ過ぎて太る」と言われるが、確かにやめてから半年ほどで3kgくらい体重が増えた。でも、ガム噛んだりアメちゃんなめたりするような代償行為も不要だった(禁煙セラピーでも代償行為は勧めていなかった)し、自分は元々何でもおいしい方で、「おいしくなる」という感覚はわからなかったな。もしかすると食事量が増えてたのかもしれないけど、太ったのは単純にグータラしていたからだと思ってる。今や、吸ってた時と比べれば、10kg程減量してるしね。
目覚めは良くなるし、だるさがないし、精神的にも肉体的にも強くなった気がするし、こっぱずかしいけど少し明晰になった気がする。これは「タバコによるストレス」がなくなったからだと思います。これって「タバコをストレス解消のために吸っている」と勘違いしている人には理解できないことかもしれないけど、それ、逆だからね。禁煙セラピーに書いてあってその時は頭で理解したけど、今は実感を伴っている。
かつては自分もそうであったけど、「コーヒーとタバコの組み合わせが最高!」なんて思ってる人多いですよね。あれは、単品よりも、体へのストレスが高くなるからそう思っちゃってるのね。そういう意味で喫煙者は極度のMではないかと思う。
食事の後は無性に吸いたくなるよね。食事は本能的な欲だから、それを満たすとストレス解消につながるのね。でもニコチン中毒者はストレスを受けたい状態にされてるから、その後タバコを吸って、ストレスを得ているんですよ。で欲を満たして解消してるのに、タバコのおかげと思わされてるんだ。位相のずれた波形のようなもんだ。ニコチンの怖さは実はここにあるんだよ。感覚を偽装されてしまっている。不要なのに必要と思わされてるだけなんだ。
禁煙の第一歩は、我慢するのではなく「タバコなんて吸う必要がないんだ」ということに気付くこと。禁煙セラピーという本はそれをサポートしてくれたと思う。軽い気持ちで禁煙しちゃだめですよ。素晴らしい日々が待っているんだから、じっくり、用意周到に。イメージ先行させてね。半年とか「吸いたいよ~」とか言ってる禁煙はダメ。そんなのどうせそのうち吸い始めるさ。大胆に、一気に勝負をつけなくちゃ。
ただ、ワシの場合、ストレスがなくなったおかげだと思うが、考えや行動が直線的になり、少し攻撃的に見えるかもしれないな。気をつけないといかんね。そういう意味でも、喫煙者はMで吸わない人はSという見方は案外正しいかもね。
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