見えないレールとずるずる人
伊坂幸太郎「ラッシュライフ」2回目読了。少し陰鬱だけど、大げさに言うなら人生について考えさせられることが多い。時系列を巧妙にずらされた群像劇。そして全てが反面教師的。
自分ではラッシュライフの影響だと思っているが、最近妙な世界観(人生観?)を持つようになった。複数の乗り移り自由なレールが、時空間に緩やかなカーブを描いていて、人はそのレールを滑りながら生きている。物理的には不可能だけど、同時に複数のレールにだって乗れちゃうのだ。
各レールは、それぞれ、いろんな特色をあらわしていて、そうだな、大まかにたとえてみれば、「大器晩成型のレール」とか、「大成功者のレール」とか。うん、まーちょっと雑だな、気持ちもうちょっと細かい特性があるわけだ。生まれてからずっと同じレールを進むものもいれば、頻繁に他のレールに乗り移りながら過ごす人もいる。望みもしないレールに無理やり乗せられてもがく人がいれば、あるとき突然逆方向のレールに飛び乗る人だっている。同じところをぐるぐる回っている人も。
さて自分は今までどんなレールに乗ってきたか。そして、今乗っているレールはどんなのか。「あー、あそこでレールを乗り換えたよな」とか。「これからどんなレールに乗ってみようか」とか。考えてみると変に楽しい。楽しんでいれるほど余裕のある生活ではないのだが。。。
9月は本気で転職活動を進めるつもりだった。10年ほど乗ってきたレールを乗り換えるつもりだった。しかし、あれこれあってうまく進まず。かといって、現状を良しとしているわけではないのだが、しばらくはこのままレールを進むことになるわな。あ、多分、自分が今乗っているレールは、陽気なギャングの響野が言う「ずるずる人」のレールだ多分。まーええけど。
「死神の精度」を読み始めた。これも2回目。こちらも死に関する物語ではあるが、娯楽的であってかなり気楽にずるずる読める。
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