コミュニケーション障害、か?
自閉症、発達障害、アスペルガー症候群など、自閉症スペクトラムに属すると思われる障害等について、「コミュニケーション障害」と表現される場合があるのだが、なんだかすっきり感がない。
うちの次男(6歳)は、知的障害を伴わない軽度の自閉症的な発達障害と診断されていて、自治体から障害者手帳B2の交付を受けている。
確かに言葉によるコミュニケーションは上手ではない。助詞を上手く理解していないせいか、普通に話しかけられても、ほとんどその内容を理解できない。でも、親や先生などが少な目の単語で話しかければ、かなりの部分を理解している。しかし、見知らぬ人が同じことをしても伝わらない。
要するに本人が聞く姿勢になっているかどうかの問題であって、人の話を聞いて理解するという能力自体はそれなりに(完全じゃないけど)備わっているような気がするのだ。事実、自閉症独特の「こだわり」行動発現中は何を話しかけてもまったく聞こえていないようで、耳の電源を落としているかのようである。
聞く姿勢になるかどうかは、周囲の関わり方に依存しているように思う。「て・に・を・は」や単語を間違うことが多いのだけど、そんなとき「なにいうてんの?意味わからんわ」な態度の人は無視するか非言語的に怒りだすといった行動を取り、逆に、なんとか理解しようとしてくれる人に対しては、安心してコミュニケーションをとろうとしているように見えるのだ。
コミュニケーションってお互いの間に成り立つものだから、個人をさして「コミュニケーション障害」と断じることに違和感を感じているのかもしれない。
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