「レイブル」は誰得語?
従来「ニート」と呼んでいた人のうちで、やる気のある人達を「レイブル」と定義しようという動きがあるみたい。それほど大きな動きでもないようだが、ちょっと気になった。
「レイブル」は「レイトブルーマー(遅咲き)」からの造語。頑張っている人を、悪いイメージの言葉でひとくくりにするのは忍びないということなのだろう。
で、この読み替え、「頑張ってるけど、うまくいっていない人」にとっては、たいした影響は無いだろうと思う。むしろモチベーションを落とさせる方向に働く可能性があるかも知れん。
そもそも「レイブル」な人たち、自分のことを「ニート」とは思っていないけど、他人から「ニート」呼ばわりされることには嫌悪感を感じているんじゃないかなと思う。そしてこの嫌悪感は、その状況から脱したいというモチベーションに多少なりとも影響しているように思うのだ。
自分も二十歳くらいのころ、社会へのスムーズな出て行き方がわからず、半ば引き篭っていた。一人暮らしで、最低限のアルバイトをしていたし、楽に金儲けをするモチベーションは高かった。でも、方向性はなくて毎日が点。
当時「ニート」という言葉は使われていなかったけど「フリーター」と蔑まれていた(と思っていた)。そもそも人とそれほど密に関わらないから直接何か言われるようなことは無くて、すべて妄想でしかない。世間から「あの人ナニやってんの?」と思われているような気がして、そして次第に頑張っている人たちとの関わりがつらくなって、爆発寸前で根本的な脱却を図ったのだ。
あのとき「レイブル」と呼ばれたとしても、なにも変わらなかっただろうな。
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