国内メディアが書かなかった事故防止のための重要事項
最近、趣味というか個人的な勉強のために、英文のニュースを翻訳してみる「ニュースな英語のホンヤクコンニャク」というブログをちまちま書いています。
で、先日5月12日には、「グーグル自動運転車のフロントシートから見える風景」というのを書きました。
その後、国内のニュースサイトにも、同じ元ネタと思われる記事が上がってきていましたが、どうも、その内容が原文から少々ずれていたようなので、ここに書いておきます。あくまで個人の感想ですが。
その元記事はグーグルの自動運転車の開発プロジェクトのディレクターの方がブログにポストした内容のようで、冒頭部分で、ざっくりと以下のようなことが説明されています。
- これまでの公道実走試験で、20台の自動運転車で270万キロを走った。
- 11回の事故に遭った。
- 負傷者はいない。車体のダメージも少ない。
- グーグル自動運転車が原因になった事故は無い。
しかし、原文を全部読めばわかるのですが、この記事は、事故の報告ではなくて、「検証実験を通して、自動運転システムだけではなく、一般的によくある軽微な自動車事故のパターンを見つけたので説明する。事故を減らすために役立ててほしい」という内容なんですよ。
当然、民間企業なので、宣伝目的の要素もあるでしょうけど、仮にもテクノロジーの最先端を行っている会社が「今まで明文化されていないパターンを見つけた」と言っているのだから、それは結構重要なことなんじゃないのかなと。眉にツバをつけつつ、興味を持つではないですか。日々たくさんの自動車事故が起こっているのだし。
でも、日本国内のニュースでは、そのことには一切触れていなくて、「なんだ事故ってたのかよ(だめじゃん)自動運転」的に導くような文面でした。(まあ、陽にそう書いてあるわけでもないのですが)
で、その事故のパターンとか対処法はどうなのよっていえば「ああ、なるほどね」と思えるものでした。その内容については「グーグル自動運転車のフロントシートから見える風景」に書いていますので、よろしければ読んでみて下さい。
とりあえず、全体の要旨をキチンと報道しない態度ってどうなんよと。普段見ているセンセーショナルなニュースってなんなんだと。そんな気分になりましたってところです。
リンク
- グーグル自動運転車のフロントシートから見える風景
- 元の記事:The View from the Front Seat of the Google Self-Driving Car
- ニュースな英語のホンヤクコンニャク
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