レーサー/光と影(ロランス・ルブーフ 2014年カナダ)
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天才アスリートの衝撃的実話に基づく栄光と転落の物語。ロードレーサーのジュリーは数々の大会で好成績を収め、着実にロードレース界でその名を轟かせていく。しかしその裏では、JPの指示のもと、ドーピング行為を繰り返し、測定結果をもみ消し続けていた。
カナダの元ロードレーサー、ジュヌヴィエーヴ・ジャンソンさんの実話だそうです。 彼女は、アルデンヌクラシックのひとつフレッシュ・ワロンヌで優勝しており、映画でも路面に「Huy」と書かれた「ユイの壁」らしき激坂が登場します。本物かどうかは判別できませんでしたけど。
「やめとけやめとけ」って思いながら見る映画
導入部から緊張感MAXな展開です。 実話だからこその説得力がありますね。
禁止薬物を注射した直後にドーピング検査員が訪ねてきて大慌て。
「いいからいますぐ腕立て伏せっ!」とか、点滴うちながら固定ローラーで心拍上げるとか、「おいおいおいおいっやめとけやめとけ」って感じで、正直「これもう見るのやめよかな?」と思った。
走行シーンに若干違和感(仕方がない)
実際にロードバイクが登場するシーンでは、やはり若干の違和感が。。。
走行状況に対して、ケイデンスが低め。しかも上死点で一瞬止まっているかのようなペダリング。 さらにシッティングで背中が上下に揺れているし、ダンシングやスプリントでも自転車をほとんど振っておらず、カラダが揺れ過ぎ。力強さが感じられない。
トレーニングではしきりと「風よけになれ」など選手にとっては基本中の基本な指示が飛ぶのだが、この辺は視聴者への基本概念の説明なんだろうなと。
ロードレースを知らない人にとっては問題ないと思うけど、実際にロードバイクに乗っていたり、レースの映像を見慣れてる人にとっては「いやいやーこれはないわー」みたいな感じかな。一瞬「ああ、これはお芝居なのだ」と引き戻されちゃう感じですね。
最後のレースは見ごたえあります
ロードレース全体の描写は足元とか大きく映らないからあまり気にはならなかった。
実際最後のユイの壁では、これ実際のレーサーが走ってますよねって感じでした。
ゴールシーンは少し迫力不足を感じたけど。女優さんがかなり華奢な人なのでそれも仕方がないかも。
そして視聴者の望みが叶うのよ
中盤では薬物の怖さが具体的に描かれて「もうマジやめてよ、今すぐ逃げて―」って感じですが、最終的には、おそらくこれができる限りのハッピーエンドなのだろうと少しスッキリできたかも。
一度手を染めると抜け出せない構造怖い
この映画の場合、どう考えてもコーチが悪い。ほんとに腹が立つほどクズ野郎です。そしてこれが実話なんだなと震えますね。
また、この映画では、主人公を中心にして、スポンサーやチーム、家族の期待なども含めて、ひとつのエコシステムが出来上がっており、一度手を染めると抜け出せなくなる構造というのがよくわかりました。
悪意がないとしても悪に加担し続けているというのは、冷静になると恐ろしい話ですね。
ただ飽くまでもこの実話は今から10年以上前の話であって、現在はさらに厳しいチェックがされているはずなので、今憂慮するべき問題でもなさそうです。昨年チームスカイのクリス・フルームさんの問題も出て今後の進み具合も気になりますけど、
ダメ・絶対
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天気が悪くなっている最中だからか終日体調がすぐれない。 昨日の自転車でバックパックが重たくて肩がゴリゴリだし。
お昼前に6キロラン。ペースは6分/km程度。 浜ではヒマワリが咲いていた。まだ梅雨なのに。 走り終わるとぽつぽつ降り始めた。
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