30年後に見る「ブラック・レイン」
ブラックレインを久しぶりに見た。
NYで起きた殺人事件の犯人佐藤を逮捕したニックとチャーリーは、大阪へ護送中に佐藤を取り逃がしてしまう…。高倉健、松田優作はじめ日本のスター出演が話題を集めたアクション巨編。(Amazon プライムビデオの紹介文より)
監督はリドリースコットさん。1979年「エイリアン」、1985年「ブレードランナー」と来て1989年「ブラック・レイン」。全体的に暗めのトーンで、エイリアンはちょっと違うかもだが、日本的アジア的風景をデフォルメしたような映像美。暗い雨のシーンが印象的な気がしていたけど「ブラック・レイン」ではほとんどなかった感じがする。
見どころは
主役級のバッチバチ
高倉健さんの内に秘めた強さがにじみ出ているような姿がカッコイイ。 松田優作さんの異様な眼光と若山富三郎さんとのバッチバチとか。なんかしびれた。
脇役陣も観て楽しい
ガッツ石松さん、安岡力也さん、島木ジョージさん達が出てくると、ストーリーには無関係に「おっ!」と思ってしまうのは仕方が無いかな。
タイトルについて
ブラック・レイン=黒い雨。第二次世界大戦とその後の日本の進んだ道に関して、少し言及され、物語全体を覆っているのは確かだけれど、その進行には直接的には作用しない。
なので、タイトルが「ブラック・レイン」であることには少し違和感がある。しかし、「何がいいのか?」と考えると適当なのが出てこないので、やっぱり「ブラック・レイン」でよかったのだろう。
一方ツッコミどころも満載です
30年前の映画なので、今見ると日本の風景や風習に関してツッコミどころが満載ですね。
今回いちばん気になったのは、やくざの親分の背後に仏壇らしきものがあった点。
どう考えても神棚でしょうけど、世界からの日本文化に対する理解が随分進んだ現在でも、神道と仏教に関することは理解しづらいことかも知れない。天皇制はそれなりに有名だろうから、そっちから考えれば説明はしやすい気がするけど、それにしても話が長くなりすぎる。
この点、自分だって最初に見た時は気になっていなかった。この30年で日本文化に対する理解度が進んだのだと妙な実感。
30年
既にキャストの多くが鬼籍に入られており、そうか30年とはそういう時間だったのかと。
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